つばさブログ

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【ビバラ】腹ペコの思いをのせたマキシマム ザ ホルモン2号店が初ライブで伝えたことー朝9時から整理券を求める者とサークルの真ん中に立つオーディション参加者ー【ライブレビュー】

朝9時、整理券の配布場所が気になりさいたまスーパーアリーナの入り口付近を探すともう既に人が並んでいた。

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この日マキシマム ザ ホルモン2号店の初ライブが行われた。開催場所はビバラの野外ステージ。他のアーティストのLIVE時はビバラのチケットを持たない人でも観ることができるがマキシマム ザ ホルモン2号店の反響が大きかったのか特別処置として当日のチケットを持つ人を対象に整理券が配布がアナウンスされていた。だが整理券の配布は13時30分から。少なくとも4時間半も前から並んでいる人がいるとは思わなかった。釈迦に説法であるがビバラはフェスである。他の出演者が多くいるなかで何としてでも観たいという腹ペコの心意気に脱帽である。というぼく自身も二組のライブを観てから2時間ほど整理券配布に並んだ。

 

 

ここで、マキシマム ザ ホルモン2号店について紹介した。マキシマム ザ ホルモン2号店は、マキシマムザ亮君発案「マキシマム ザ ホルモンフランチャイズ制』導入」によるものである。2月に行われた記者会見からメンバーのオーディション、そしてライブ前日のメンバー発表までをYouTubeで配信。YouTubeの動画であるものの「ガチンコ ザ ホルモン」と題し過去のテレビのやり方をYouTube形式に落とし込んだ編集でマキシマムザ亮君の多才さには驚かされた。メンバーは発表されているがもしまだ観ていないという人は是非見て欲しい。かなりおもしろい。

 

 

オーディション番組であるため動画を進むにつれ、視聴者それぞれ応援したいメンバーが決まり、最終選考に上がれなかった人、最後にメンバーになった人、皆に思入れを持ち各々に没入した。特に「ガチンコ ザ ホルモン」の視聴者の中で期待されていたのは歌と6弦のタクマだろう。二次面接の際、亮君から太っていた時の自分に似ておりそれだと体を壊すという理由からダイエット企画を提案され、別軸のダイエット企画に挑戦した。動画内でタクマが痩せていく姿はもちろん減量のための苦悩、亮君と同じように人嫌いな自分への葛藤が赤裸々に吐き出される日記に感銘を受け応援した人も多かったはずだ。

 

 

ライブ開始30分前からビバラガーデンに規制線が貼られ普段のゆったりとした歓談を楽しむ場が騒々しい会場へと変化していく。

 

ライブ開始時刻となり前日に発表されたばかりの2号店メンバーが入ってくる。赤飯(キャーキャーうるさい方と女声)、タクマ(歌と6弦)、わかざえもん(4弦)、オマキ(ドラムとニタニタ)、DANGER×DEER/KSUKE(第5のパートDJ)。皆テレビの中から出てきた人であるかのような歓声。ライブが始まっていないにも関わらず本家に劣らないかなりの圧縮。そして投下される“ぶっ生き返す”。そして、動画内ではDANGER×DEERのリミックスが印象的であった“包丁・ハサミ・カッター・ナイフ・ドス・キリ”とホルモンの定番曲でありながらも2号店のストーリーを想起させるセットリストだ。

 

曲間には、メンバーに対する掛け声が飛ぶ。その中でも多く声が上がっていたのがタクマであった。自らに重ね合わせる人が多くいたということがうかがえる。

 

MCは赤飯が担当し、「2号店メンバーたるもの品行方正たれと言われていますので、この口調でやらせていただきます」と丁寧な口調で行う。合宿時のマナー教室を生かしているではないか。元ネタを知っているからこその面白さを提供してくるのも本店と同じだ。そして「ロックバンドらしい立ち振舞い、言葉づかいに変えさせていただいてもよろしいでしょうか?」と習ったとおり、腹ペコに伺い了承を得てから、ロックバンドらしい言葉づかいで煽る。

 

そして“シミ”、“「F」”と人気ナンバーを投下していく。本店が休業しているため発散する場所がないためかかなり激しいフロア。そんな中ステージ向かって左後ろにできるサークルのど真ん中に髪色を含め頭からつま先まで真っ赤な人が立つ人がいた。そうそれは、3次選考まで残っていたマキシマザ竜君だった。最終選考に残れなかった悔しさや一緒に合宿に臨んだ仲間の餞なのか、本心を知る由もないがぽっかり空いたサークルに立ち腹ペコを待つ彼の姿はどこかこのオーディションの黄昏を感じた。

 

最後に赤飯が「ただのコピーバンドではございません。いろんな思いが渦巻いています。いろんな感情を抱えて来ている人がいると思います。俺たち自身も、思っている以上にいろんなことがありました。いろんな思いが、ごっちゃになって、滲み出たもの、それがマキシマム ザ ホルモン2号店の味だ!」と一緒にオーディションを戦った仲間の出汁があってこその2号店であり宣言し、最後の曲“恋のメガラバ”を演奏した。

 

本編終了後、本店メンバーが現れ本店のライブ活動再開が告げられた。

 

ビバラの初ライブでマキシマム ザ ホルモン2号店の第1章は幕を閉じた。今後の活動はまだ発表されていない。どのようなイベントに参加し、2号店の音源は出るのか。これからの活動に期待したい。

 

 

セットリスト

1. ぶっ生き返す
2. 包丁・ハサミ・カッター・ナイフ・ドス・キリ
3. シミ
4. 「F」
5. 恋のメガラバ