つばさブログ

音楽を聴いて思ったことを既存メディアや所謂プロとは違う角度から届けるべき人へ。Twitter@tsubasa518

クリープハイプ尾崎世界観さんが着ていた「F◯CK OFF」と書かれたシャツを入手してわかったこと

先日「F◯CK OFF」と書かれたTシャツを入手した。

 

 

「F◯CK OFF」と書かれたTシャツを入手

「F◯CK OFF」の日本語訳はかなり強く「立ち去れ、出て行け」といった意味である。

 

なぜこのTシャツが欲しかったというと、四年ほど前、2015年にこれと同じブランドで同じく「F◯CK OFF」と書かれたシャツを尾崎さんが着ていたからだ。

全く同じものを探しているが、なかなか出てこないのでこちらを入手。

 

実際に尾崎さんが着ていたものは以下のものだ。

 



DIGAWELというブランドについて

このTシャツはDIGAWELというブランドのもの。DIGAWELとは2006年に西村浩平がスタートさせたブランドで着やすいデザインでありながらも特徴的なデザインの印象。

 

今回紹介するTシャツは2013年の春夏モデル

実際に尾崎さんが着ていたものがいつのものかはアーカイブが見当たらないが同時期に発売されたものだろう。

 

先にも書いたが、DIGAWELというブランドは着やすいデザインのものが多い。しかしお世辞にもこの服は着やすいとは言えない。だって、「立ち去れ、出て行け」と書いてあるのだから。

 

だがこの言葉に込めた思いを考えるとただ罵倒しているだけではないと思う。

 

13年シーズンはRadioheadの楽曲“How To Disappear Completely”をテーマ名にしている。デザイナーの西村浩平はロックンロールの精神を「F◯CK OFF」、「NOTHING TO LOSE」、「ここでは無いどこかへ」と語っており、この中の「F◯CK OFF」をTシャツに落とし込んだのだろう。しかし、彼自身は自ら作る洋服自体にメッセージ性は持たせていないというが、買いたいという衝動が生まれるくらいのものはデザインに込めているそうで、おそらくこの衝動というものが私たちにとってはメッセージなのだ。

 

 

尾崎さんが「F◯CK OFF」と書かれたシャツを衣装にしていた時期

さて、尾崎さんがこのシャツを着ていたのが2015年のSWEET LOVE SHOWER。2015年というとレーベルを移籍して1年が経ち、5月に“愛の点滅”、9月に“リバーシブルー”のみをリリースとかなりゆったりとした年であった。またこの時期というのは、今はもう考えられないが一般販売でチケットは買えていたし、翌年にリリースした“破花”に関してはライブ会場で予約をするとサイン入りpass風ステッカーがもらえ、人気というのも今よりも高まっていない時期である。

 

そんな時期にこのTシャツ、しかもデザイナーの意図を知らなければかなりメッセージ性のある服を着ていたというのは何か理由があったのではないだろうか。

 

「F◯CK OFF」と書かれたシャツとクリープハイプ

もう一度服について戻るがこのTシャツは一瞬プリントのように見えるが、プリントではない。

「F◯CK OFF」という文字を囲うギザギザの黒い部分は全て糸で縫われできている。これがどこか音楽のノイズに見えるし、またインクの出ないボールペンで掠れてしまっているようにも見える。

 

これは自分の中でうまくいかないイライラや考えてもどうしようもないのにモヤモヤと悩んでしまうことを表しているのではないだろうか。そして、このどこかに放り投げたいやりきれない感情に対して「F◯CK OFF」、「立ち去れ、出て行け」といっているように感じる。

 

このメッセージというのは、クリープハイプの曲中にもよく出てくる感情である。ボールペンで掠れてしまう“傷つける”、どうしようもないイライラを歌う“身も蓋もない水槽”、他にもまだまだクリープハイプの曲とリンクするものがある。加えて、このシャツを着ていた時期というのは、リリースもなく動員も少なかった時であり尾崎さんの中にも何かやりきれないモヤモヤがあり、そんな自分に「F◯CK OFF」と言いたかったのかもしれない。

 

おわりに

服装はその人を表すという。本当に表しているかどうかは自分やそれに近い人にしか分からないし、場合によっては自分でも分からない。だが、見る人はその服装で何かを読み取りたくなる。それが好きな人だと特にだ。今回の考察について知る由もないが、Tシャツのディティール、尾崎さんが着ていた時期、クリープハイプの音楽を鑑みると「F◯CK OFF」には言葉以上のメッセージがあるはずだ。

 

 

 

 

DIGAWEL

digawel.com

 

クリープハイプ

www.creephyp.com

 

ワンマンライブより盛り上がったクリープハイプのライブレポート〜めざましライブでのお話〜

今回のライブは、めざましテレビ主催の音楽イベント「めざましテレビ25周年記念めざましライブ~日本お元気キャラバンin 豊洲」。

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前日のPOPミュージックに対して、この日はKYETALK、BiSH、クリープハイプとロックなイベントであった。

スリーマンの対バンということで、やはり始まる前から気になるのは出演順である。普通に考えれば、KYETALK、BiSH、クリープハイプの順番であるが、やっぱり気になるのはクリープハイプのアンコールについて。この記事を読んでいる方ならご存知だろうが、クリープハイプはアンコールをすることをどこか嘘っぽいという理由でやめた。イベントでも今の所は貫いているので、今回はトリでないのかと思ったが順当にクリープハイプがトリだった。

 

 

 

開演時間となり会場は暗転。

いつも通りSEなしで尾崎さんを除くメンバーが入り、定位置についた頃尾崎が便所に入るようにヌルッと入ってくる。

 

 

尾崎さんが「お騒がせして申し訳ございませんでした。今日はその100倍騒がせますから。」とあいみょんとの熱愛報道を持ち出し自虐的に煽る。クリープハイプのファンからしてみれば、熱愛報道に関して複雑に思う人も多くいるだろうが、今回は対バンイベントという事で他のアーティストのファンを盛り上げるのには容易い話題である。実際に前の2アーティストのファンが盛り上がっていたのも事実だ。

 

 

そんな中始まった一曲目「栞」。

この曲はここ一年で確実にクリープハイプのアンセムとなり音楽ファンなら誰しもが知る曲になった。そのため一曲目に会場を沸かせるには打って付けである。一方この曲は後半、もしくは最後の曲として演奏される事も多く本日ラストはどんな曲になるのかというワクワクも生まれた。

 

次に披露されたのが「愛の標識」。

気になる歌詞の変更は、〈お台場を代表するフジテレビは〉と主催への愛を覗かせる。

この歌詞の変化もクリープハイプ好きにとっては楽しみなポイントだ。例えば全国ツアーを回れば、その土地に銘菓で歌われ自らの地元を知ってくれている愛の標識になるのだから。

 

 

今日はかなり対バンとしては面白いセットリストだなと感じている間に二曲目を終えた。

 

 

そして、三曲目に「大丈夫」。あれあれおかしいぞ?となってきた。

この序盤の立ち上がりどこか違和感を感じる。ファンとしてはかなり嬉しい三曲ではあるが、フェスや対バンイベントでのクリープハイプを見たことがある人にとってはきっとこの違和感を感じるだろう。だってどこか優しい曲たちがこんなにも並んでいるのだから。クリープハイプの対バンイベントでの方程式は攻めた曲多めで最後に優しい曲で締めることが多い。これは、フェスの特性上頭に攻撃的であったり速い曲を行うといったりするのが定石であるからだ。

しかし、今回は違った。その理由としては、チケットの販売方法にあるのではないだろうか。今回のライブはそれぞれのバンドのFC限定先行があり、もちろん同行者はFC会員でなくてもよいのであるが、それでもFC会員についてくる人という事もあってクリープハイプに対しての愛を持った方が多かったはずだ。こういった状況を加味し、今回のセットリストであり優しい雰囲気になったのではないだろうか。

 

 

その後は、「イト」、「鬼」、「おばけでいいからはやくきて」といったタイアップ曲であり、一般的に認知の高い曲たちが雪崩れ込む。これらは、ここ一年イベントにおけるクリープの中心的な曲たちである。

 

 

今回のライブでの胸キュンポイントは、「火まつり」だろう。

火まつり」はカオナシの曲であるが、カオナシの目立つポイントで尾崎さんが目立ってこいよと言わんばかりにそっとカオナシのことを押し出していた点でないだろうか。クリープハイプはワンマンでない限りあまり尾崎以外が目立つことはあまりない。逆を言えばワンマンでは自ら前に出るだろうから余計にキュンとするポイントであったと思う。

 

 

 

ここまできて7曲が終わる。この日、前のアーティストは7曲程度でライブを終えていたためもうそろそろ終わりが見えてきていた。だが終わりの曲が何だか思いつかないし、あと何曲あるのだろうかと思いながら演奏されたのが、「身も蓋もない水槽」。ここにきて攻めてきた。攻める手を全く止めず、「社会窓と同じ構成」でMCへ。

 

カオナシの髪色をチュッパチャップスみたいといじりながら、今回のめざましライブについて話す。昨年のマンスリーエンタメプレゼンターや尾崎図書館に触れ、めざましファミリーだと思っていることを口にした。

 

ファミリーつながりで「ファミリーの作り方を軽部さんに教えてあげましょう」と言い、最後の曲へ。ファミリーを作る曲と言えば“HE IS MINE”である。なぜこの曲でファミリーを作るのかは詳しく触れないが、クリープらしい言い回しだ。大サビの後には、文字通り金テープが発射されライブを終えた。

 

 

もちろんアンコールが行われなかったが、他のアーティストはライブ後にインタビューがあったが、クリープハイプはなくそのまま終演したのは少しモヤっとした。

 

 

 

 

先日のめざましテレビで今回のめざましライブについて放映され、そこで尾崎さんは「ワンマンライブより盛り上がっていた」いうコメントがあった。

これも先に書いたFC限定先行があったからではないかな。もちろんひめはじめはかなり静かな盛り上がりであったし、普段のワンマンもそれなりに静かである。だが今回は対バンイベント。対バンイベントはワンマンとは違う雰囲気がバンドにとってもオーディエンスにとってもある。それに加えFC限定先行があったということで、太客でありながらワンマンとは違う楽しみ方をしたことで不思議な化学反応があったのではないだろうか。これはこれで一興である。だからこそライブは生き物なのであり、文脈のあるイベントには行きたくなるのだ。

 

 

セットリスト

1.栞

2.愛の標識(フジテレビ)

3.大丈夫

4.イト

5.鬼

6.火まつりカオナシさんをそっと前に出す)

7.おばけでいいからはやくきて

8.身も蓋もない水槽

9.社会の窓と同じ構成

10.HE IS MINE

 

 

今作がBiSHの転換期か?『GiANT KiLLERS』/BiSH

アーティストにとってメンバーの卒業や加入は、大きな転換期になることがある。

 

BiSHは、アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・D からなる楽器を持たないパンクバンドだ。
BiSHの初ミニアルバム『GiANT KiLLERS』を聴くと、BiSHもメンバーの卒業、加入によって変化が起ころうとしているのではないかと感じる。

 

昨年初期メンバーであったハグ・ミィが卒業し、その後アユニ・Dが加入した。
ハグ・ミィは、年長者ということもあり大人の色気を前面に出し歌唱にもMCにもエロさがあった。
それに対しアユニ・Dは、面持ちも歌声も所謂アイドルのかわいさを含んでいる。

 

今作のiNTRODUCiNG BiSH盤は、アユニ・D加入以前にリリースされた楽曲(プロミザスターを除く)をアユニ・Dのボーカルを入れ再録した。ハグ・ミィ在籍時と今作を比べると同じ曲なのに全く違う曲のように聴こえる。ハグ・ミィ在籍時は、地に足が着いた落ち着きの中の強さとエロさと物悲しさがうつり、パンクとして昇華されている。アユニ・D版では、アユニ・Dの声が高いこともあり、地から足が離れ、か弱さを感じアイドルとして応援したいという気持ちにさせられる。

 

本編のGiANT KiLLERSでもアイドル性が高まったと感じられる。前半の3曲は、今までのBiSHを踏襲したパンクな曲が並ぶ。だが後半の2曲はパンク要素は薄く明るいアップテンポでキュートなポップソングとなっている。

 

今作では、パンクの要素もありつつもアイドルソングとしてのポップさも出てきた。
もしかしたら、今作がBiSHにとってパンクからポップへの転換期なのかもしれない。
次回作以降どのように変化して行くのかが楽しみである。

 

MV「GiANT KiLLERS」
https://youtu.be/_v0wjd45DQI

公式HP
http://www.bish.tokyo/


mini Album「GiANT KiLLERS」iNTRODUCiNG BiSH盤

01. GiANT KiLLERS
02. Marionette
03. Nothing.
04. 社会のルール
05. VOMiT SONG

iNTRODUCiNG BiSH
01. スパーク
02. BiSH-星が瞬く夜に-
03. MONSTERS
04. サラバかな
05. ぴらぴろ
06. OTNK
07. beautifulさ
08. ALL YOU NEED IS LOVE
09. DEADMAN
10. オーケストラ
11. 本当本気
12. プロミスザスター

次なるメロディックヒーローをお探しの君へ【NOSE GRIND】を紹介したい

次なるメロディックヒーローをお探しの君へ

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1 次なるメロディックヒーロー

愛媛のメロディックバンドLONGMANがメジャーデビューを果たし、次なるメロディックヒーローは誰だろうと考えた時に真っ先に思い浮かぶのがNOSE GRINDだ。

NOSE GRINDは、愛知県豊橋市出身のスリーピースメロディックバンド。未だ全国流通はないものの中部地方を中心に全国のライブハウスまわり着実に指示を伸ばしている。

 

 

 

 

 

2 ライブ映像で手をあげたくなる衝動に駆られる

まず彼らのライブ映像兼TRAILERを見てもらいたい。

youtu.be

ロディアスな音楽が好きな人にとっては堪らないのでないのかと思う。

この手のバンドは音源で日々を鼓舞するのはもちろんのこと、やはりライブでの日々の鬱憤ばらしが気持ちいい。もうすでに画面の前で手を挙げ、ライブに行きたくなってきている人もいるのではないだろうか。

 

 

 

 

3 メロディックバンドに求めるもの

ロディックバンドに求めるものはただ一つ少年性だ。Hi-Standardのアンセム、“Stay Gold”のように若い時のギラギラした初期衝動で真正面からぶつかりに行く気持ち良さを求めてしまう。

この要求を満たしているのが、NOSE GRINDである。

少年のように無邪気で透き通った声に、圧倒的に物量の多いリズム隊の音、突っ走るような速度のBPMはもちろんのこと、そして仲間とはっちゃけているのが目に浮かぶシンガロングは気持ちいと言わずしてなんとよべばいい。最高だ。

スカやパワーポップを取り入れた曲もあるし、先日公開された新譜(8月10日発売)のトレーラーには聴かせる曲もうかがえる。これから生まれてくる新曲たちの広がりにも期待大だ。

 

 

 

4 おわりに

未だ全国流通果たしていないため、近くのCDショップで探して欲しいとは言えないのだが、LONG PARTY RECORDSというサイトが通販を行なっている。現時点でのベスト的な過去発表したDEMOが10曲入りで1000円+送料と格安なので是非気になったらチェックしてほしい。

パンクのイメージの強い愛知で生まれたNOSE GRIND。

これがどのような進化を遂げていくのか楽しみで仕方ない。

 

 

 

DEMO collection(2014〜2017)/NOSE GRIND

1.SKYWALKER

2.Until a morning comes

3.Good Smells

4.LONELY NiGHT

5.Boozer

6.Fighting Still

7.Take a Dream

8.Up to you

9.Forrest Gump

10.Say Goodbye

 

 

NOSE GRIND:HP

nosegrind.jimdofree.com

 

 

通販サイト:LONG PARTY RECORDS

longpartyrecords.com

マイへアが本当に伝えたいこととリスナーが求める音楽の乖離 My Hair is Bad、“boys” レビュー

マイヘアほどリスナーが求める音楽と自分たちがやりたい音楽が乖離していたバンドはいないと思う。

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1.マイヘアのイメージとは?

まずこれを読んでいる方に聞きたい。

 

「マイヘアのイメージは?」

 

 

 

答えは思いつきましたか?

 

 

 

多くの人は「重たいラヴソングを歌うバンド」と思ったのではないだろうか。

恐らくこれが最も多いイメージだと思う。

少し重たい愛を貫き別れた後も元カノのことをいつまでも引きずる、そんな曲を思いつくのではないだろうか。

例えば『元彼氏として』、『真赤』や『卒業』あたりを。

この三曲で一気に売れ、その後も『恋人ができたんだ』や『グッバイマイマリー』といった曲たちが生まれ、リスナーのイメージも世の中のイメージも確固たるものにした。

 

 

2.マイヘアのもう一つの伝えたいこと

しかし、"時代をあつめて"からマイヘアは変化していた。このEPに収録された『戦争を知らない大人たち』が顕著だ。今までも身の回りの社会を主観的に歌う曲はあったものの、この曲は等身大でありながらも客観的に社会を歌った初めての曲だった。そして、このように社会に対して歌う曲は椎木自身が歌いたかった曲ではないのかとこれ以降の彼らの曲から伺える。

『ワーカーインザダークネス』や『怠惰でいいとも!』のように社会人という希望のない生活、不自由だけど何も言えない一般的な鬱憤を曲にし、若者の代弁を行なっている。

 

 

3.「ラヴソング」、「闘志を燃やすロック」に加えて生まれた新たなテーマ

上で述べたように客観的に一般的なことを歌うようになりマイヘアというバンドに新たなテーマが生まれた。それが「人生」である。

恋愛も青春も社会への不満もすべてが人生の一部であり長い目で見ていくとどんな事件であっても大したことでないという考えだ。

この考えは"woman's"の『また来年になっても』から始まっている。この曲ではハッピーエンドを求めるものの上手くいかない日々が続く。だけれども一年という区切りはなんとなく無難に終わっていくと歌う。良い時もあれば悪い時もある、人生楽ありゃ苦もあるさと歌っているのだ。一作品前のアルバム"mothers"でも「シャトルに乗って」で、似たように日々は自分には目もくれず進んでいく。だけどその中には一人ひとりのストーリーがあり、誰かの喜びは誰かの悲しみであると。

今作"boys"でもこの流れを汲んでいるが、今作の中では「人生」を明確に「芝居」、「舞台」と定義している。そして、マイヘアのイメージである「重たいラヴソング」でさえも、「人生」に落とし込んでいるのだ。

 

4.「人生」を伝えるために構築されたアルバム構成

ここで今作も直近二枚と同じ構成であることに注目したい。前半5曲で恋愛ソング、前向きなロックソングを歌い、後半で社会性を込めたロック曲、そしてラストで前向きなラヴソング、アルバムを通して全てが人生であると歌う構成だ。

この構成により、アルバムに対するリスナーの高揚感を前半の感情を高ぶらせる曲で共有し、後半で我に返って日々を顧みさせるが、ラストでいつかはいい事があるから頑張りすぎなくていいから生きてようぜそれが「人生」だからと、楽曲というフィクションを実生活に結びつけ曲たちをリアルにさせるのだ。

この形は三作続けた事で彼らの型として、彼らの定石になったと言っていいだろう。恐らくこの構造はこれからも続いていくだろうし、これが彼らの言いたい事でもあろう。

 

5."boys"の楽曲構成とレヴュー

・恋愛を歌う前半

今作は先にも述べたように全てが人生のように描かれている。というのも前半の曲たちが繋がっているからだ。

『君が海』で高校生時代の淡い恋を振り返り、『青』で青春に心を馳せ、『浮気のとなり』で元カノと会う彼氏への不満、『化粧』で久しぶりにあった(恐らく『君が海』の)元カノに心が揺れそうになるも、『観覧車』では今好きな人とのデートを歌う。そして、『ホームタウン』で、高校生以降の思い出を地元の風景とともに思い出す。前半の曲の情景はこの地にあると言わんとばかりに。

 

・後半で撃ち放つ社会へのメッセージ

アルバムの後半では社会へのメッセージとして、学校生活での共同作業や仲間つくりを謳うが大人になったらそれが正解でなくなるし、恋愛に対して理性よりも本能が勝ってしまうこと、働くことへの希望のなさ等に何もできないやるせない自分を歌う。一般的にみたら彼らはある程度売れているようにみえる。もし安泰を狙うならばリスナーが求めるような曲を書けばいいものの、社会を辛辣に批判するというのはそこに想いがあり、椎木の中では売れるというよりもこれらのメッセージによって人の心を動かせたいという気持ちがあるのではないだろうか。

 

・重たくもとても前向きなラヴソング

ラスト前には『いつか結婚しても』を想起させられるような前向きなラヴソング『虜』を歌う。まだ見ぬ結婚相手に向け、全てを投げ打ってでも「君の最後を頂戴」したいと願う。全てを投げ打ってでも結婚したいと付き合う前から言われるのは、重い愛かも知れない。しかし、結婚というのはそれほどの覚悟が必要であるし、重たい失恋ソングを歌ってきたマイヘアが重たくも前向きなラヴソングを歌うのが面白いのだ。

 

・人生という「芝居」

そして、ラスト二曲で全ての出来事は『芝居』であり上手くいくばかりではないけど、筋書きのある物語のように悪いことがあっても良いことが必ずやってくると語る。だが芝居のように強引な物語の展開もないということも同時に。ーー例えば大好きで復縁したいとふと思い出す元カノとまた付き合える。結婚できるなんてことはないとーー

 

6."boys"と過去二作でマイヘアが伝えたかったこと

マイヘアのイメージである重たいラヴソングが単体でフォーカスが当たることに嫌気がさし、本当に伝えたいことを伝えるためにこの方式をとったのではないだろうか。今作でやっと終わりがあるのは始まりがあるからであり、悪いことがあるから良いこともあるからであり、そして全てが人生であるということがリスナーに伝わるだろう。

 

"boys"/My Hair is Bad

1.君が海

2.青

3.浮気のとなりで

4.化粧

5.観覧車

6.ホームタウン

7.one

8.愛の毒

9.lighter

10.怠惰でいいとも!

11.虜

12.舞台をおりて

13.芝居

 

HP

www.myhairisbad.com

 

Twitter

twitter.com


My Hair is Bad – 君が海

 


My Hair is Bad – 化粧

 

 

飯田の失踪からみるKANA-BOONの世間の立ち位置

飯田の失踪は、現在の邦ロックファンにとっては大きな衝撃であったことは間違いない。

 

 

1.邦ロックにおけるKANA-BOONとは

2013年にKANA-BOONがメジャーデビュー以降邦ロックの先頭を走り続けているのは言うまでもなく、また彼らのデビューを皮切りに今一戦で活躍するバンドが続々とメジャデビューをし、空前の邦ロックブームとなった。この口火を切ったのはKANA-BOONである。

 

 2.世間からの注目

と、普段から邦ロックを聴く人にとっては一般常識であると思う。

しかし、今回の事に関しては世間も注目があるようだ。

東国原氏、無事帰宅の「KANA―BOON」飯田に「謝罪とか説明はあってもいい」 : スポーツ報知

 

この記事を読むとどうやらテレビで特集をされたようだ。

ネットの記事であればプレビュー数が取れそうと思えばなんでも記事にするって言うのはよくある事だが、テレビかつお昼の番組となると普段邦ロックを聴く層は学校や仕事であまりテレビを観ていないことが容易に考えつく。そのため、邦ロックを聴かない層に対しても紹介する必要があると言う判断であったのではないだろうか。

 

 3.KANA-BOONの立ち位置

邦ロックを追っかけている人からすればKANA-BOONがヒーローであることは間違いないが、テレビで取り扱われるほど世間的にも有名なバンドであるということが今回の件で明らかになったのではないだろうか。

戦友であるシナリオアートのヤマシタタカヒサをサポートに迎え、活動を続けて行くことを選んだKANA-BOON。さらなる活躍に期待したい。

好きな人の交際相手を知っているということ

好きな人の交際相手を知っているということ

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1.今回の騒動について

一昨日の報道以降TLが交際報道についてのツイートで溢れかえっている。 事務所からの否定もなければ、ラジオの生放送でも核心に触れられることはなかった。もしかしたら次のFC向けのラジオで何か発言があるかも知らないがこれは想像の域を出ない。ファンの多くは何かしらコメントが欲しいのもわかる。中途半端に露わになったモヤモヤが何か知りたいと思うのは人間の摂理。しかも全てのことは話していなくても傷つける嘘はついていないようにみえる人だから余計に何か言葉が欲しいのだろう。

 

2.所感 

私は誰が誰と付き合おうがそんなには気にしない。もろに影響を受けていると感じなければそれでいい。だってファンならば彼らの人生がうまく行っていた方がいいと思うから。それにファンのうち全員が納得のいく恋人なんてこの世にいないだろうし。

 

3.気になったツイート

だけど今回の件で1つ気になったことがある。

それは、

「これから出てくる曲が相手の人を歌った曲に聞こえ、自分の曲として純粋に聞けない。」

という内容のツイートだ。

 

 ツイートに対して

これには少し疑問を抱いた。今までだってパパラッチにあっていないだけで付き合っていたはずだ。自伝的小説の中にも何人もの女性が出てくるあたり、恋人に近しい人がいたはずだし、逆に全くいない中であの曲たちが生まれていたと考える方が奇妙に感じる。『ねがいり』に関しては元カノについて明確な思い出を語り歌ったこともあった。

そう、今までの曲中にもリスナーとは別に女性がいたのである。それが今回界隈も近い人になったというだけなのである。

 

 

 相手の顔を知っていると…

とまあ少し批判的なことを1日考えていたのだけど……相手の人が分かるっていうのは嫌なのかもと思いつつもある。

例えば、恋人の元カノ(元カレ)を知っていたとする。そして、デートやセックス中に元カノ(元カレ)の顔が頭に浮かんだら気持ち悪いし、萎える。きっとこれと似たような気持ちになるのかも。それならすごく分かる。

相手を知らなければ自分よりも可愛かったのかな?とかは考えたとしても空想でしかなく今に夢中になれるが、隣のクラスのあの子や同じバイト先の子ってなるとゲンナリするね。知らぬが仏とはこのことか。

 

 4.それでもやっぱりファンだから

でも長く付き合ってしまえば元カノ(元カレ)なんて忘れてしまうし、本当に好きだったら盲目だから他の人は見えない。だから、心中できるほど好きになればいいのではないだろうか?

それに好きな人の幸福を望むのは当たり前ではないだろうか?……なんて。

 

 

もちろんそれでも私のものになって欲しいと思うのもありだし、

相手の人が分かっているのがどうして嫌なのか他の意見があれば教えて欲しいな。