THE ORAL CIGARETTES 山中拓也、死生観について「PARASITE DEJAVU」で語る。
THE ORAL CIGARETTESのデビュー5周年を記念して、泉大津フェニックスで二日間に渡って「PARASITE DEJAVU」というイベントが開催された。
山中拓也は、死生観についてこの「PARASITE DEJAVU」2日間を通して語った。
THE ORAL CIGARETTESとは
奈良出身の4人組ロックバンド。BKW(番狂わせ)を合言葉に、人の持つ暗い部分や人への愛をアップテンポな曲にのせて届けている。
山中拓也の死生観について
「PARASITE DEJAVU」2日目、THE ORAL CIGARETTESの出番も終わりを迎えようとしていた頃ゆっくりと山中拓也は語った。
「20歳の時に大きな病気をしました。『お母さん、息子さんを諦めてください。』というところまでいきました。だから今は余命だと思っています。生かされている。だから自分で何かしたいよりも誰かに何か与えたいと思っています。」
と。そして彼らにとって大事な曲“エイミー”を歌った。
この曲は全国流通前からTHE ORAL CIGARETTESにとって大事な一曲であった。そしてこの曲は死に向きあった曲でもあるのだ。
エイミーはなぜできたのか?
山中拓也は「PARASITE DEJAVU」でのMCでは自分の死について語ったが、“エイミー”を音源化した理由に関して次のように語っている。
2011年の震災があって。震えがとまらなかったんです。その時に色んな感情が蘇ってきてさ、それが重なって、『大切なものを失う怖さ。』とか『繋がれる大切さ。』をそこで改めて実感して。
もしかして『エイミー』って僕のためだけに残すんじゃなくて、みんなに発信すべきなんじゃないかって強く思ったんよ。
この時も死というものについて向き合い、“エイミー”という曲を世に届けるべきなのだという意思がうかがえる。
それとともに一人の人に向けたラブソングはなく世界の人に向けてという気持ちも〈世界中の人々が笑えるように、この歌を送るよ。〉という歌詞からも伝わる。
wowakaさんの死について
前日には、会場のBGMとしてヒトリエを起用した。
ヒトリエのボーカルwowakaさんは今年の4月の亡くなっている。
MCでは「大切な人を失った時に後悔のないようにしてください。
でも失ってもいなくなった人は出会えてよかったと思っていると思うから。
その人の分まで生きればいい。」と、山中の亡くなった方への向き合い方を述べている。
おわりに
自分の死と、好きだった人の死、震災による死を交差させながら5周年記念の野外ステージで歌った「エイミー」には、出会うべく人に出会った人に対する最大限の愛が込められている。
また「死にたいと思っていい。それが創造につながる。」とも言っており、死に関して考えることが多いことが垣間見える。
これからもきっと死について深く考えながらTHE ORAL CIGARETTESは続いていくだろう。
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