つばさブログ

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ふと新聞の社説を読んでいると、ああこの感覚クリープハイプ だなと思った。


年度末ということで職場の机を片付けていたら、気になる社説が目に入り読み始めてしまった。

社説を読んだことはきっと一度くらいはあるだろう。(もしなかったら学校とか会社とかでちょっと見てみてね。)
社説というのは一つの言いたいことに対して、2つや3つ違う話を織り交ぜながら、真意を説明し色付けていく、なんとも複雑な文章である。なんで難しいかっていうと1つの短い文章の中で、複数のことを同時に理解してその繋がりをおもしろいと思うには複数の事柄について知らないといけないからだ。
ちなみにこのとき手に取った新聞は2020年2月12日野村監督の死去を、月見草と野村監督が育った街に吹く固有名詞を持った風を絡められて書かれていた。まあこれらがなんのこっちゃあ分からないかもしれないけどそれはそれでいいと思う。


それで、社説とクリープハイプ の何が似てるのかというとーーなんでだと思います?ーー
もちろんご存知の通り、バンドを始め小説やラジオ等々多方面の仕事をしてるっていうのも答えなのかなとも思います。
でも、もっと思うのはクリープハイプ (の曲)をしっかり読み込むには世の中のことを知らないといけないんです。
一番社説ぽいのはイエスタデイワンスモア。この曲はそれまでに収録されてるアルバム曲をパッチワークのように縫い合わせて一つの曲にするというなんとも社説らしい曲です。
ほかにも、exダーリンなんて出てくる固有名詞全てを知っていた方がおもしろいと思いませんか?たぶん、言葉を調べた人もいたんじゃないかな。
極めつけは、昨年末のライブイベントREDLINEでのMC。「『REDLINE』って『赤線』って事ですよね。」という言葉からの"HE IS MINE"。この短い言動の中に、ライブイベントの名前があり、それを日本語に訳したときの言葉、そしてその言葉が持つ意味、そこでやっと明かされる次に演奏される曲目。バカにするなと言われてしまうかも知らないが、REDLINEを日本語に訳せないと意味がわからないし、訳せても「赤線」という言葉を知らなければ、次の曲なんて分からない。もちろん最後にクリープハイプ の曲を知らないといけないけどね。(笑)
ライブ解除にいてすべての意味が知っていたから、意味の繋がりがおもしろいMCだなと思った。だけど公演後Twitterを覗くと「赤線」の意味を知らない人もみうけられた。きっとその人は公演後に意味を調べてやっとMCのおもしろさに気がついたんじゃないかなって思う。



私自身「赤線」はたまたま知っていたが、知らない言葉がライブ中に飛び出してきてもおかしくはないし、知らない言葉が歌詞の中で出てくることもあると思う。その知らない言葉というのが尾崎さんの好きなカルチャーから来ているものもあれば、社会の通説かもしれないし一般常識なのかもしれない。
このように考えていくと、一般常識は最低限持ち合わせた上で尾崎さんの好んだり関心を持っていたりするカルチャーに興味を持たなければクリープハイプが言いたいことの本当の意味がわからないと思う。そして、そんな他ジャンルが交差した上で光る真意というのは社説のようでおもしろい。



ああ、そう言えば尾崎さんが好きな野球チームってどこだっけ?

https://youtu.be/j4XsCJHfplg

クリープハイプ オフィシャルサイト