クリープハイプ、FC会員限定グッズがメルカリで高額転売され問題になっている。
このFC会員限定グッズは、今回の騒動前ネット上でファンクラブに入りたくないがグッズは欲しいという人が現れ、ボーカルの尾崎世界観がFC会員に向けてコメントを出すほど問題になった。
そして、このFC会員限定グッズがメルカリ等で高額転売されているのだ。
これに対してSNSでは、
「高額転売している人は太客(FC会員の名称)の資格がない」等、転売をする人に批判的な意見が散見される。
この意見は真っ当であり、太客である資格はない。
だが、SNSで見られる理由はほとんど感情的な話である。どういうことかと言うと、ライブ中に隣に立っている人がもしかしたら転売していたのではないのか?と疑いたくないと言うことからくる「太客ではない」だろう。
しかし、転売をする人は本質から太客でないのであ?。
この文章を読んでる人なら、聞いたことがあるであろう「チケットの高額転売」。大きなライブハウス、コンサート会場の前にはダフ屋がいて、ネット上のチケット二次流通サイトでは定価以上の値段でチケットが売買されている。
ついに、2019年6月にはチケット不正転売禁止法という法律が施行され、社会的に罰せられるようになった。
しかし、まだ本質的な改善には至らず実際に適応されたのはこの一件のみ。
https://www.itmedia.co.jp/news/spv/1910/25/news078.html
まだまだ不正転売がネット上には転がっている。
さて、なぜこの不正転売について話したかというと、今回のクリープハイプの騒動も同じ構造だからだ。
恐らく転売をしている人の多くは転売目的でFC会員になって会員限定グッズを買い、売りに出したのだろう。
ネット上でFC会員にはなりたくないが欲しい人の代行をツイートを見聞きし、転売屋はこれで一儲けとはいかなくとも小遣い稼ぎにはなると目をつけたのだろう。
加えて、クリープハイプの今の人気を考えると、金儲けのためにFC会員になった人の手によってチケット転売が行われることは容易に考えられる。
だがこの転売屋はただただ転売を目的にしているから、ライブハウスの隣にいないだろう。
しかし、やっかいなのは専業転売屋でない人である。なにが厄介かというとこの人たちはライブの時に隣の席にいる可能性があるからだ。上で挙げた嵐の例であるが、この件については自分自身のチケットを確保した上で、コンサートに行く資金繰りのために転売をしていたという。逮捕された人の話を鵜呑みにはしたくはないが、こういう考えの人がいてもおかしくないというのは残念ながら事実だろう。
今回メルカリで限定グッズを転売している人には二種類の人があり、一つは最初から転売目的でない人。もう一つは自分の私利私欲しか考えられないライブに来る人である。前者からは転売目的の商品やチケットを買わなければ済む話であるが、後者は隣にいると思ってしまうと疑心暗鬼が止まらないだろう。
しかし、真の太客であれば転売なんかに手を染めないはずがないし、無闇に人を疑いたくない。
人として、太客として、姑息なことはせず潔白に生きる品格が太客としての資格になっていくだろう。