ベストアルバムはレーベルに勝手に出される問題ーオーラルもレーベルに出させられたのか?ー
- ベストアルバム問題に触れられたイベント「PARASITE DEJAVU」
- ベストアルバム問題に触れたSiMのボーカルMAH
- ベストアルバム問題とは
- ベストアルバム問題、オーラルは巻き込まれたのか?
- これからのベストアルバム問題
ベストアルバム問題に触れられたイベント「PARASITE DEJAVU」
THE ORAL CIGARETTESが泉大津フェニックスでデビュー5周年のイベント「PARASITE DEJAVU」を開催。
初日はTHE ORAL CIGARETTES単独野外ワンマンライブ、二日目にはTHE ORAL CIGARETTES(以下オーラル)が今まで歩んできた中で必要不可欠な仲間と共に対バンイベントを行った。
この開催と同じく5周年を記念したベストアルバム『Before It’s Too Late』もリリースされた。
ベストアルバム問題に触れたSiMのボーカルMAH
このベストアルバムについてイベントの二日目に出演していたSiMのボーカルMAHが、
「5年でベストアルバムなんて出すなんて(オーラルは)レーベルの飼い犬になったのか…いや嘘です。」
と言った。恐らくベストアルバムを出すには、早すぎるという思いとレーベル(大人)に屈するなという思いからの言葉だろう。
実際オーラルはベストアルバム発売理由を語っていないこともあり、この発言につながったのだろう。
またベストアルバム問題は度々起こるため、この問題に関心のある人からは声が上がっていた。
ベストアルバム問題とは
ベストアルバムに関しては度々問題になっている。
ベストアルバム問題とは、アーティストや事務所が納得しないで勝手にベストアルバムを出してしまうことだ。
以前に騒動になったアーティストは、DREAMS COME TRUE、スピッツ、宇多田ヒカル等、最近では今回のイベントに参加していたクリープハイプが挙げられる。
ベストアルバムは、過去作の寄せ集めであり、宇多田ヒカルは「全く心のこもっていないモノ」という発言をしている。
さらに勝手に発売されたクリープハイプの場合は、収録曲から始まりタイトル、アートワーク、発売日、特典にいたってもレコード会社側が決めたという。一番の驚きは、ベストアルバム発売を音楽ニュースサイトの記事で本人らも知ったということである。
だがヒット曲、定番曲で構成されるため初心者やすべてのCDを買えない層には一定の支持があるのも事実。
そしてこのベストアルバム問題は、法律上問題なくレコード会社の持つ権利を実行しているだけというのがより問題を複雑にさせる。
それは契約書をしっかり確認しないアーティストや事務所が悪いと言われてしまえばそれで終わりであるからだ。
しかし、昨日まで信じていた人に裏切られるというのは心情的に辛いであろう。
ベストアルバム問題、オーラルは巻き込まれたのか?
オーラルの出番直前にMAHがベストアルバム問題について触れたこともあり、もちろんアンサーが述べられた。
オーラルのボーカル山中は、
「レーベルの飼い犬になったわけじゃないです。サブスクが流行っていて、どんな聴き方してもらってもいいですけど。形として残したくて、形として残せる最後かなと思い、出しました。」と語った。
オーラルのファンとしては無理矢理出させられた訳ではないということで安堵しただろう。
ベストアルバムは、いい印象を持たれないこともあるが、周年イベントとして今までのアーティストの軌跡を形にするにはとても意味のあるものでもある。
またサブスクが流行りこれからはアルバム単位で聞かれることがなくなるとも言われているし、サブスクならば過去作を買わなくてもリスナーはアクセスすることができリスナーの中でのベストアルバムが容易に作れるようになった。
そのためアーティスト側が、今までやってきた軌跡として自分達が選んだ曲はこれですよと形として示せるギリギリ最後なのかもしれない。オーラルが10周年の時に出せるかどうかを考えたら今回が最後かもしれない。
これからのベストアルバム問題
ベストアルバム問題に関しては、サブスクリプションがより当たり前になることで出す意味がなくなるということは、オーラルがいうように考えられる。
一方勝手にベストアルバムを出されたクリープハイプは“真のベストアルバム”を出したいとも言っている。
今後ベストアルバムがレコード会社の思惑でなく、アーティストの意思によって発売されることを願いたい。
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