イベント当日に知ってライブで泣いたのは初めてだった。
koboreとの出会いは、THE NINTH APOLLO主催のライブイベント「本当のチケットフリーイベント」だった。
曲を知るどころかバンド名も正直聴いたことがなかった。だけど、泣いていた。
「涙のあとに」という曲に〈寂しいの?と僕は君に聞いた 君はとても楽しいと言った 何度も君に聞いたのに 僕は何一つ気づけなかった〉という歌詞がある。
何を聞いて肯定的な答えをするから、それを真に受けて彼女の本心を知らない。別れて気がついた。相手のことを何も知らないという事実。付き合っていた時に気がつきたかったけど気がつけない葛藤の中で君はいないという現実。似たような経験が頭をよぎり涙が零れ落ちていた。
「当たり前の日々に」や「おやすみ」では当たり前のように過ぎる日々の中にいる愛する人が、当たり前ではなくいかに大切なのかを日常に重ねて歌う。日常を当たり前のように流してしまいがちであるが、実はそれの1日1日が特別であることを再確認させられた。
エモーショナルに等身大を歌うkoboreに2018年も注目したい。
MV「当たり前の日々に」
HP